小野 咲
国立成育医療研究センターでのPICU(子どもの緊急病棟)で看護師として3年間勤務する中で、「腸」が子どもの生死において重要な関連があることに気づき、小林メディカルクリニック東京の便秘外来で勤務するかたわら、腸の研究に没頭。
2022年、 今までの培ってきた知識や経験のすべてを投入すべく、予防医療研究協会の代表講師として『 予防ケアコーチ資格検定』のプロデュースやカリキュラムの編纂を行い、 医療をもっと身近にしていく活動に継続的に力を入れている。
著書
その他
動物占い | トラ |
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出身 | 長野県 |
専門分野 | 予防医学 |
趣味 | アウトドア、テニス、読書、調味料作り |
講師の人生の転機
腸の重要性と恐ろしさに気づいた看護師時代
幼い頃から人のお世話が好きだった私は、いつか祖父母に看護が必要になった時にお世話ができるようになりたいと思い、看護師になりました。看護大学卒業後、子ども専門の病院である成育医療研究センターに就職。配属先は子どもの集中治療室。そこは、重症の子どもが毎日のように入院してくる病棟で一刻を争うような子どもばかり。看護師である私の仕事は、子どもとの遊びやお世話より、モニターの監視と薬の管理でした。その中で、肝臓移植の子どもを受け持つ機会が多く、それが、結果的に肝臓の近くにある『腸』の重要性を痛感することにつながりました。手術や手術後の管理において、腸がうまく機能しないような場合、命に大きく関わることがよくありました。手術が成功しても、その後、腸が閉塞したり、腸が癒着(ゆちゃく)したりすることで亡くなる方を看てきたことは、看護師の勉強でもそこまで腸の重要性を学んでこなかった私にとって、衝撃的な体験でした。担当になる患者様に起こることも多く、その都度、腸の機能の勉強もしてきました。
人生が好転した便秘解消の体験
母親譲りの便秘があった私は、小さい頃から1週間に1回くらいの排便で過ごしてきました。とはいえ、便を出すときは一苦労。トイレに何度も行き、その度に10分以上こもり、何度もくる腹痛に耐えながら出すのが当たり前。一番辛かったのは、旅行と腹痛が重なること!急に来る排便に、旅行の計画は崩れ、一緒にいく友人や家族は私のトイレを待つだけ。徐々に旅行にも誘われなくなりました。そして、看護師になり、生活の不規則が加わり便秘も悪化。それに伴い、体調不良も慢性化していきました。排便は2週間に1回程度で薬やお茶を用いて出す日々。生理も止まり、吹き出物に悩む肌、ぶくぶく太る身体に嫌気がさし、これは何とかしないと・・・と思い1年後。20年以上悩み、体質だと思い込んでいた便秘とさよなら出来たのです!